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大都市ラホールの街角で、それぞれの幸福がすれ違う——

ジョイランド わたしの願い

トランスジェンダー・ダンサーに恋をする夫、働き続けたい妻
		若き夫婦が、家族への愛と自分らしく生きたいという願いの狭間で揺れ動く
billing
10月18日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

TRAILER
予告編

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about the movie
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about the movie

about the movie

各国で大ヒット!
			世界中で共感を呼び、旋風を巻き起こしたパキスタン発の物語
			本国では上映禁止となるも、マララ・ユスフザイらの支援の声により上映が実現

本作はパキスタンの新鋭サーイム・サーディク監督による初の長編映画。伝統的な価値観に縛られる若き夫婦が、自分らしく自由に生きたいという願いとの狭間で揺れ動く姿が、繊細な映像美とともに描かれる。
彼らの物語に加え、父親や隣人女性など、社会の価値観に囚われ生きづらさを抱えるそれぞれの葛藤は、国と時代、性別を超えて観る者の共感を呼ぶ。
パキスタン映画として初出品となったカンヌ国際映画祭で「ある視点」審査員賞とクィア・パルム賞を受賞。世界の映画祭で高く評価され、辛口批評サイト「ロッテン・トマト」でも98%(批評家スコア/7月9日時点)の支持を受ける。さらにフランスやアメリカ、イギリスでも大ヒットを記録するが、本国では保守系団体から反発を受け、上映禁止となる事態に。しかしノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイや俳優リズ・アーメッドらからの支援もあり、上映が実現したことでも注目された。残念ながら、監督の地元であり本作の舞台である、ラホールが属するパンジャーブ州においてのみ、いまだに上映が禁止されている。

夫とトランスジェンダー・ダンサーとの出会いにより、
			伝統に縛られていた若き夫婦の人生が大きく変化する——

大都市ラホール、保守的な中流家庭ラナ家は3世代で暮らす9人家族。次男で失業中のハイダルは、厳格な父から「早く仕事を見つけて男児を」というプレッシャーをかけられていた。妻のムムターズはメイクアップの仕事にやりがいを感じ、家計を支えている。ある日ハイダルは、就職先として紹介されたダンスシアターでトランスジェンダー女性ビバと出会い、パワフルな生き方に惹かれていく。その「恋心」が、穏やかに見えた夫婦とラナ家の日常に波紋を広げてゆく——

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CAST
キャスト

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STAFF
スタッフ

監督:サーイム・サーディク Saim Sadiq

ラホール経営科学大学で人類学の学士号を、そしてコロンビア大学で映画監督の修士号を取得。短編映画「NICE TALKING TO YOU」(2018)が、2019年に開催されたサウス・バイ・サウスウエスト、パーム・スプリングス・インターナショナル・ショートフェストに正式出品され、BAFTAショートリストの最優秀学生映画賞を受賞。またコロンビア大学映画祭2018で最優秀監督賞を受賞した。またKodak Student Scholarship Gold Awardも受賞。続いて製作された短編映画「DARLING」(2019)はパキスタン映画として初めて第76回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、最優秀短編映画賞のオリゾンティ賞を受賞。トロント国際映画祭2019にも正式出品され、サウス・バイ・サウスウェスト2020では審査員特別賞を受賞した。現在は、『行き止まりの世界に生まれて』(2018)のビン・リューが監督を務める、ベストセラー小説「Hotel on the Corner of Bitter and Sweet」の映画化作品の脚本を執筆中。

監督:サーイム・サーディク Saim Sadiq

フィルモグラフィー

2014 「Step motherland」(短編)
2015 「The Letters off Mikael Muhammad」(短編)
2016 「Blackbird」(短編)
2017 「Pasban(The Caretaker)」(短編)
2018 「Nice Talking to You」(短編)
2018 「Nowhere」(短編)
2019 「DARLING」(短編)
2022 『ジョイランド わたしの願い』

STAFF
スタッフ

監督:サーイム・サーディク Saim Sadiq

ラホール経営科学大学で人類学の学士号を、そしてコロンビア大学で映画監督の修士号を取得。短編映画「NICE TALKING TO YOU」(2018)が、2019年に開催されたサウス・バイ・サウスウエスト、パーム・スプリングス・インターナショナル・ショートフェストに正式出品され、BAFTAショートリストの最優秀学生映画賞を受賞。またコロンビア大学映画祭2018で最優秀監督賞を受賞した。またKodak Student Scholarship Gold Awardも受賞。続いて製作された短編映画「DARLING」(2019)はパキスタン映画として初めて第76回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、最優秀短編映画賞のオリゾンティ賞を受賞。トロント国際映画祭2019にも正式出品され、サウス・バイ・サウスウェスト2020では審査員特別賞を受賞した。現在は、『行き止まりの世界に生まれて』(2018)のビン・リューが監督を務める、ベストセラー小説「Hotel on the Corner of Bitter and Sweet」の映画化作品の脚本を執筆中。

監督:サーイム・サーディク Saim Sadiq

フィルモグラフィー

2014 「Step motherland」(短編)
2015 「The Letters off Mikael Muhammad」(短編)
2016 「Blackbird」(短編)
2017 「Pasban(The Caretaker)」(短編)
2018 「Nice Talking to You」(短編)
2018 「Nowhere」(短編)
2019 「DARLING」(短編)
2022 『ジョイランド わたしの願い』

エグゼクティブ・プロデューサー コメント
マララ・ユスフザイ

マララ・ユスフザイ

この映画は、世界中の人々の
共感を呼んでいます。
パキスタンのアーティストが、
世界でトップクラスであると証明する
この作品をサポートできることを
大変誇りに思います。

1997年パキスタン生まれ。人権活動家。恐怖政治を敷くタリバンの圧力下、11歳で「女の子にも教育を、学校に通う権利を」とブログで訴え注目される。2012年、15歳のとき、パキスタンでタリバンによる女性教育弾圧に反対したことを理由に、スクールバスで下校途中、頭部を撃たれるが、奇跡的に一命をとりとめる。以後、教育を受ける権利を訴え続け、2013年、世界中の少女たちの教育の支援を目的に「マララ基金」を設立。同年に『わたしはマララ』を出版し、べストセラーに。2014年には世界最年少でノーべル平和賞を授与された。2020年オックスフォード大学を卒業。

リズ・アーメッド

『ジョイランド 私の願い』の一員
であることを誇りに思います。
本作は画期的な作品です。
カンヌ国際映画祭で初のパキスタン映画で、
初の受賞作であり、
初のアカデミー賞最終候補作で、
上映禁止を乗り越えた
クィアのラブストーリーです。
しかし、この映画が打ち砕いた
ガラスの天井よりも重要なのは、
この映画が私たちの心を
見事に打ち砕いたことです。

控えめでありながら、心を揺さぶられる。
脚本は常に予想外で、どのシーンもとても
エレガントに構成されていますが、
それぞれの演技が素晴らしい。
今年最高の映画のひとつです。

1982年イングランド生まれ。パキスタン系イギリス人。俳優、ラッパー。『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06)で長編映画デビュー。『ナイトクローラー』(14)で脚光を浴び、HBOのミニシリーズ「ザ・ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」(16)ではアジア系男優として初めてエミー賞の主演男優賞(リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門)を受賞。『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(20)でイスラム教徒として史上初のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年の姿をとらえたドキュメンタリー『FLEE フリー』(2021)では、製作総指揮を務めた。

エグゼクティブ・プロデューサー コメント
マララ・ユスフザイ

マララ・ユスフザイ

この映画は、世界中の人々の
共感を呼んでいます。
パキスタンのアーティストが、
世界でトップクラスであると証明する
この作品をサポートできることを
大変誇りに思います。

1997年パキスタン生まれ。人権活動家。恐怖政治を敷くタリバンの圧力下、11歳で「女の子にも教育を、学校に通う権利を」とブログで訴え注目される。2012年、15歳のとき、パキスタンでタリバンによる女性教育弾圧に反対したことを理由に、スクールバスで下校途中、頭部を撃たれるが、奇跡的に一命をとりとめる。以後、教育を受ける権利を訴え続け、2013年、世界中の少女たちの教育の支援を目的に「マララ基金」を設立。同年に『わたしはマララ』を出版し、べストセラーに。2014年には世界最年少でノーべル平和賞を授与された。2020年オックスフォード大学を卒業。

リズ・アーメッド

『ジョイランド 私の願い』の一員
であることを誇りに思います。
本作は画期的な作品です。
カンヌ国際映画祭で初のパキスタン映画で、
初の受賞作であり、
初のアカデミー賞最終候補作で、
上映禁止を乗り越えた
クィアのラブストーリーです。
しかし、この映画が打ち砕いた
ガラスの天井よりも重要なのは、
この映画が私たちの心を
見事に打ち砕いたことです。

控えめでありながら、心を揺さぶられる。
脚本は常に予想外で、どのシーンもとても
エレガントに構成されていますが、
それぞれの演技が素晴らしい。
今年最高の映画のひとつです。

1982年イングランド生まれ。パキスタン系イギリス人。俳優、ラッパー。『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06)で長編映画デビュー。『ナイトクローラー』(14)で脚光を浴び、HBOのミニシリーズ「ザ・ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」(16)ではアジア系男優として初めてエミー賞の主演男優賞(リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門)を受賞。『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(20)でイスラム教徒として史上初のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年の姿をとらえたドキュメンタリー『FLEE フリー』(2021)では、製作総指揮を務めた。

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COMMENT
コメント

順不同・敬称略

家父長制の息の根は長く、
長い過渡期を私たちは生きている。
彼女の折られた羽根は
優しく癒されなければならなかった。

-寺尾紗穂(文筆家・音楽家)

古いしきたりなんていらない!絶望に近い悲しみの中で強くそう思った。
たとえ風当たりが強くても、みんな自由に!

-藤野千夜(作家)

細やかで繊細な描写の積み重ねが、家父長制が誰から何を奪い、誰に何を決断させてしまうのかを暴いていく。

-松田青子(作家)

家、伝統、世間体、信仰。様々な“檻”の中で、もがきさまよう人々。ジョイランドの本当の在処は、悲しいほどに遠い彼方だ。

-ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)

奪った翼で羽ばたき、奪った酸素で呼吸する。
無自覚にそれをしている人たちの姿が克明に描かれていた。
病んでいたのは絶対、彼女のほうじゃない。
あの怒りと絶望は、俺たちに向けられたものでもあるはずだ。

-清田隆之(文筆家、「桃山商事」代表)

打ちのめされる。この作品を語るのにこれ以上相応しい言葉はない。見終わって数日経っても衝撃は続いている。

-アサダアツシ(脚本家)

妻や夫たちのわずかな時間きらめく生が素晴らしいほど、「家」さえなければ誰もが自分であれたのにと悔しい。

-松尾亜紀子(エトセトラブックス代表、編集者)

とても丁寧に作られた作品で、泣ける。
個人の多様な欲望を、いかに社会が制約しているか、繊細に表現されている。

-The New York Times

サーイム・サーディク監督の鮮烈なデビュー作は、パキスタン映画の金字塔となるだろう。
特筆すべきは、女性の欲望が存在しないことを望む社会において、それが思いやりをもって描かれていることだ。遊園地“ジョイランド”のアトラクションに乗って2人の女性が歓喜の声を上げる場面は最も感動的だ。

―Los Angels Times

パキスタン発のミステリアスで切なく優しい映画。
これは自分の内面や感覚が、周囲から期待されていることと一致しないことに気づく人々の物語だ。「こんなのおかしい」という想いを、彼らは日々抑圧しなければならず、生きているのだ。

—The Guardian

ラナ家は、漠然とした尊敬と名誉の念に囚われていて、義務と期待の重圧にそれぞれが徐々に苦しんでいく。一人一人に、そして家族としての彼らに何が起こるのか、その過程が深刻に描かれる。終盤に向かうにつれ、映画はどんどん感動的になっていく。

—The Hollywood Reporter

軽妙かつ知的な脚本で、表現がとても豊かだ。繊細なストーリーテリングと鮮やかな映像に感動させられた。
新進気鋭の撮影監督ジョー・サーデの仕事は素晴らしく、殺風景な家庭内のシーンでさえも、きらめく宝石を思わせる色調で彩られる。ビバのアパートのシーンでは、ネオングリーンのLEDライトが魔法のような性質を帯び、その無粋な光線が、星座のように恋人たちの顔を横切っているのに驚かされた!

―Variety

美しい作品

—ショーン・ベイカー

大好きな作品。誰もが観るべきだ

—エドガー・ライト